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嫐(うわなり)

 藤壺<ふじつぼ>の怨霊による嫉妬事(しっとごと)らしいが、その内容は伝わらない。昭和11年(1936)4月、市川三升が山崎紫紅の脚本で復活、昭和61年(1986)1月、二代目尾上松緑が戸部銀作の脚本で復活上演した。台本は伝わらないので、いずれも錦絵をヒントにした創作である。

初演年月 元禄12年(1699)7月
原題名 一心五界玉
いっしんごかいのたま
初演者 初代市川團十郎
初演劇場 中村座 (江戸)
テキスト:服部幸雄著『市川團十郎代々』(講談社刊)より
錦絵:国立国会図書館蔵