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毛抜(けぬき)

 お家の横領を企む悪人の奸計<かんけい>で姫は髪の逆立つ奇病になり、約束の婚姻が延引する。主人の使いで婚礼の催促にきた粂寺弾正<くめでらだんじょう>は、鉄製の毛抜が自然に立って踊ることから、天井に磁石があると見破り、悪人を退治して婚儀を成立させる。明治42年(1909)9月、二代目市川左團次が復活(岡鬼太郎補綴)した。

初演年月 寛保2年(1742)1月
原題名 雷神不動北山桜
なるかみふどうきたやまざくら
初演者 二代目市川團十郎
初演劇場 佐渡嶋座 (大坂)
テキスト:服部幸雄著『市川團十郎代々』(講談社刊)より
写真:小川知子撮影