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家系図

各代の團十郎の写真をクリックすると、詳しい説明がご覧いただけます。

「謎に包まれた祖先」

<祖先>
 團十郎家の祖先の出自は諸説ある。

●代々甲州(山梨県)の武士であったが、下総国<しもうさのくに>埴生郡<はにゅうごおり>幡谷村<はたやむら>(千葉県成田市幡谷)に移り住み、初代の父親の代になって市川へ移り郷士<ごうし>となった。その後、慶安・承応(1648〜55)に江戸に出たという説(烏亭焉馬『市川家家譜』)

●奥州坪の碑<おうしゅうつぼのいしぶみ>の近くにある市川村から出たという説(『松屋筆記』巻四)

●葛飾<かつしか>郡市川村から出たという説(栗原東随子(東随舎)『古今雑談思出草紙』)

 宗教的性格がひとり市川團十郎の芸だけに色濃く付与されているので、あるいは宗教芸能民の血筋が流れているかもしれないと想像されている。

 十代目は甲州出身説をとり、山梨県西八代郡三珠町を市川團十郎家の発祥の地と認定した。それを受けて十一代目は三珠町に発祥地の木標を建立。そして、当代團十郎襲名にあたり、昭和59年(1984)11月には黒御影石の発祥記念碑が建てられた。さらに、平成6年(1994)4月には三珠町歌舞伎文化公園が完成した。

テキスト:服部幸雄著『市川團十郎代々』(講談社刊)より
錦絵:早稲田大学演劇博物館蔵
写真:市川團十郎家蔵(九代目、十代目)
:石井雅子撮影(十一代目)
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