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成田屋通信
2011年03月24日
お見舞い

 この度の東北地方太平洋沖地震によって被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

 亡くなられた方々、被災地で避難生活を続けていらっしゃる方々を思うと、本当に胸が詰まります。何か手助けは出来ないのかと、焦りにも似た気持ちで一杯になり、一つでも多く、この困難を乗り越えられる奇跡が起こることを祈らずにはいられません。

 私どもも不安を心に抱えて過ごしている日々ですが、皆様の不安を少しでも払う事が出来ます様に、歌舞伎を精一杯続けて参ることが、まず私どもに出来ることではないかと思います。
 その一方で、現在の電力事情、お客様の安全なども深く考慮する必要がある状況であるとも思っております。

 この様な大きな災害を前に私どもはあまりに無力ですが、一日も早い復興を心より願うとともに、お客様の心の糧となる歌舞伎を皆様と一緒に作り上げて行ける様、機会があるごとに是非協力したいと考えております。
 また、人々がこんなに助け合う美しい心を持っている事に日本中が気づいたことに、感動しております。
 皆様と心を一つにして、ただひたすら祈りつつ、希望に向かって歩んで参りたいと存じます。
 
                                                  市川 團十郎
                                                  市川 海老蔵